2009-02-24

一時の楽天家だった私をあざ笑いながら
あなたは有利に立って蔑みの目で睨みつける
私は手も足も出ない
傷つき横たわり 屈辱と悲しみに悶え
慟哭する私を見てあなたは私の元を去る

過去のすべてが見えなくなるように祈ろう
すべての楽しかったこと、笑い合ったこと、喜んだこと
全部忘れて何も忘れてわからなくなるように
そうすればもう何も過去を懐かしんだり
昔どこかに幸せがあったなんてことを思い出して
辛くなったりしないで済むから
すべての思い出が消えてしまうように祈ろう

そして
私は記憶を失い旅に出る
ひとりぼっちで
もう誰からも何も言われることもない旅に
あなたにもう責められることもなく
あなたを悲しませることもなく
あなたを怒らせることもなく
私は何もわからなくなって
もう楽しさも嬉しさも何も感じなくなって
透明の風になって
あなたのそばを吹きぬけても
もうあなたのことがわかななくなって
あなたの頬を静かに撫ぜて通りすぎる
あなたはその時 ふっと 何かを思い出すだろうか








袋叩き

それは間違いだったのかもしれない?
いや、あなたは間違いだったのだと言うのだろう
何を持って、何が正しいと言えるのか
否定され続ける中で、私はただ「そうですか」と言えばいいのか
私には話をすることさえ許されないのか
私のしていることがみんな間違いだったと言われて
良かれと思ってしたことがみんな反目に出て
罵倒され続けて
私はいったい何を求めてこんな目に合っているのかと思う
「何さ、自分のためでしょ、フン、結局自分のことしか考えてなかったんでしょ!」
そうだろうか?
私は生きられなくなるところまで来て、しがみついたのだ
しがみついたことがいけない?
そのままでいろということか?
先々のことまで考えて、私はそれがいいと判断した
間違いだったとは思えなかった
これでやっと上手くいくだろうと思った
けれどあなたは許さない
這い出る術さえ否定されてのたうちまわることを選ぶべきだったと?
徹底的にやり込められている
行き場を失いどこへも行けない袋小路で叩かれる
この先に選ぶ道を作って地獄への道を行けと
それがあなたの望み 
それがあなたの幸せ
それがあなたを幸せにするなら
私はそれを選ぶべきなのだろうか
でもどこにそんな保証があるというのか
あなたを幸せにする保証などどこにあるのか
あなたをしあわせにするには
この鞭打ちの刑の中でのた打ち回ることしかないのかもしれない
そんなのは甘い?
それともまっすぐに地獄へ行くべきなのだろうか