一時の楽天家だった私をあざ笑いながら
あなたは有利に立って蔑みの目で睨みつける
私は手も足も出ない
傷つき横たわり 屈辱と悲しみに悶え
慟哭する私を見てあなたは私の元を去る
過去のすべてが見えなくなるように祈ろう
すべての楽しかったこと、笑い合ったこと、喜んだこと
全部忘れて何も忘れてわからなくなるように
そうすればもう何も過去を懐かしんだり
昔どこかに幸せがあったなんてことを思い出して
辛くなったりしないで済むから
すべての思い出が消えてしまうように祈ろう
そして
私は記憶を失い旅に出る
ひとりぼっちで
もう誰からも何も言われることもない旅に
あなたにもう責められることもなく
あなたを悲しませることもなく
あなたを怒らせることもなく
私は何もわからなくなって
もう楽しさも嬉しさも何も感じなくなって
透明の風になって
あなたのそばを吹きぬけても
もうあなたのことがわかななくなって
あなたの頬を静かに撫ぜて通りすぎる
あなたはその時 ふっと 何かを思い出すだろうか


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